磁器質・せっ器質・陶器質の違いは?用途別タイルの種類と選び方

タイルのカタログには「磁器質」「せっ器質」「陶器質」といった表記が出てきます。違いは主に吸水率で、どこに使えるかにも関わります。用途に合ったタイルを選ぶための基本を整理しました。
素地による3つの分類
タイルは、焼き締まり方の違いによって、吸水しにくいものから順に磁器質・せっ器質・陶器質と呼ばれてきました。吸水しにくいほど硬く、凍害や汚れに強い傾向があります。
| 分類 | 特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 磁器質 | 高温で焼き締められ、吸水率がきわめて低い。硬く丈夫 | 外壁、床、屋外、水まわりなど幅広い |
| せっ器質 | 磁器質と陶器質の中間。素朴な風合いのものも多い | 外壁、床、内壁など |
| 陶器質 | 吸水率が高めで、比較的やわらかい。色や釉薬の表現が豊か | 主に内壁(屋外や床には向かないことが多い) |
※現在のJIS(JIS A 5209)では、吸水率によるⅠ類・Ⅱ類・Ⅲ類の区分が用いられており、おおむね磁器質がⅠ類、せっ器質がⅡ類、陶器質がⅢ類に相当するとされています。製品ごとの区分や適用箇所はメーカーのカタログでご確認ください。
施釉タイルと無釉タイル
- 施釉タイル:表面に釉薬(うわぐすり)をかけたタイル。色や光沢の表現が豊かで、汚れが落ちやすいものが多くあります。
- 無釉タイル:釉薬をかけないタイル。素地そのものの質感で、摩耗しても見た目が変わりにくいのが特徴です。床などで使われます。
用途別の選び方
- 外壁:雨や凍結の影響を受けるため、吸水率の低いタイルが基本です。既存外壁の部分張替えでは、色・寸法・裏足の形状を既存に合わせることも重要です。
- 床(屋内・屋外):摩耗に強いこと、濡れても滑りにくいことを重視します。屋外や入口まわりでは防滑性のある製品を選びます。
- 内壁:陶器質を含め選択肢が広く、意匠性を優先しやすい場所です。水まわりでは清掃のしやすさも考えます。
- 厨房・水まわりの床:油・水・洗剤に強く、清掃しやすいことと防滑性の両立が求められます。
形状・サイズの呼び方
外壁タイルでは、「小口」「二丁掛け」「45二丁」など、レンガの寸法に由来する呼び名が使われます。床や内壁では「300角」「600×300」のように寸法で呼ぶのが一般的です。部分補修で既存と同じタイルが手に入らない場合は、近い寸法・色の製品を選ぶか、特注で焼くかを検討します。
選ぶ前に確認したいこと
- 使用箇所の条件:屋内か屋外か、水がかかるか、凍結のおそれがあるか。
- メーカーの適用部位:カタログには「外壁可」「床可」などの適用部位が示されています。内壁用のタイルを床や屋外に使うと、割れや滑りの原因になります。
- 張付け材・目地材との組み合わせ:タイルの種類やサイズに合った張付け材・目地材を選ぶことも、はがれを防ぐうえで大切です。
- 入手性:将来の補修を考えると、継続して手に入りやすい製品かどうかも判断材料になります。
まとめ
タイルは、素地の吸水率と表面仕上げ、使う場所の条件を合わせて選ぶのが基本です。タイルLaBoでは、外壁・床・内壁それぞれの使われ方を確認し、既存タイルとの調和も考えたタイル選びと施工をご提案します。
タイルLaBo
店舗・施設のタイル工事のご相談はタイルLaBoへ
自社施工・自社一貫管理で、現地調査からお見積り、施工まで対応します。